【対話スキル】許可取り

今日は簡単な対話スキル「許可取り」について投稿します。1on1などの対話で有効です。


許可取り対話の例:


「今感じたことを率直に伝えていいですか?」

「このことについて取り上げてもいいですか?」

「私のような第三者からどのように見えているか率直に伝えていいですか?」


このように、伝えたいことがある前に、その話をする許可を取るということです。なぜこれが必要かというと、


①いきなり言わずに前置きがあるので、相手に心構えができる

②間を作ることで真実性を増すことができる

③関係性において、わざわざ聞くという行為を挟むことで「こちらが上ではない」という裏言葉で伝えることとなる。

④相手が、自分のことを尊重されていると感じる

このようなメリットがあります。特に、伝えにくいことだけど伝えなければならない場合に、この前置きの許可取りは有効です。


1. デリケートな話題を扱うとき

例えば、改善が必要な行動やパフォーマンスについてフィードバックをする場合。いきなり指摘するのではなく、許可を取ることで、相手に「構える時間」を与えつつも、自分が相手を尊重していることを伝えられます。

例:

「少し難しい話をしてもいいですか?今後の仕事にきっと役立つと思うのですが。」

2. 相手の感情に寄り添いたいとき

相手が感情的になっている状況では、言葉を発するタイミングが非常に重要です。許可を取ることで、相手の気持ちをさらに傷つけずにコミュニケーションを進めることができます。

例:

「少しだけお話を伺ってもいいですか?今どう感じているか知りたいんです。」

3. 新しい視点を提供したいとき

「自分の意見を押し付ける」と捉えられるのを避けたい場合にも有効です。特に、相手がその話題に対して敏感になっている可能性があるとき、許可取りをすることで、相手が耳を傾けやすい雰囲気を作れます。

例:

「少しだけ別の視点で考えてみることに興味はありますか?」


許可取りを自然にするコツ

許可取りを行う際のポイントは、相手の返事に柔軟に対応する姿勢を持つことです。「いいえ」と言われた場合には無理強いせず、タイミングを改めたり、相手が話したくなる状況を整える努力をすると、より関係性が強固になります。


また、トーンや表情も大切です。許可を取る際には柔らかい表情や声のトーンで話しかけることで、相手がリラックスした状態で話を聞けるようになります。


最後に、許可取りは対話の基本ですが、それだけではなく「相手を尊重する姿勢そのもの」でもあります。この小さな工夫が信頼関係を深め、建設的な対話につながります。ぜひ1on1や日常の会話で活用してみてください。



ではゴキゲンで。

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Fujiyasu concept 〈change dialog 対話を変えよう〉

まずはセルフトーク(自分との対話)を変え、誰かとの対話を変えよう。

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